A4_FLHR_AsakusaFIN 2

これは15年以上前に雑誌「クラブハーレー」に寄稿したもの。綴込みのイラストカレンダーに掲載されました。
当時の編集長、ジャックさんが設定したテーマは「日本のハーレー」。
1月〜2月のページ用に、子供の頃から初詣に出掛けていた浅草の雷門と、ハーレーダビッドソンFLHR、ロードキングを組み合わせてイラストにしました。

制作秘話を少々。
前年の秋頃に雷門の前まで写真を撮りに行きました。インバウンドなんて言葉がなかった時代ですから、平日の雷門の前には人影もまばらでした。
車両の取材はハーレーダビッドソンのメディア向け新車試乗会(会場は富士スピードウェイでした)に呼んでもらい、現場で行いました。
というわけで雷門とハーレーはそれぞれ別に取材して、絵の中で違和感が出ないように構図を決めて、別々に描いて組み合わせています。

以下は余談。
これまで「イラストレーター」とか「ロードトリップ・アーティスト」と名乗ってきましたが、最近「街道浮世絵師」というコテコテな肩書きを考えました。
ライフワークとしてアメリカのクルマ、バイク、そして風景ばかり描いてきましたが、ご依頼を頂けば日本の風景、アメリカ以外の乗り物も描いてきました。思い起こせば、雷門の他にも富士山、神田明神など、ザ・ニッポンな風景、横浜の赤れんが倉庫や北海道・美瑛のラベンダー畑など、いろいろ描いているのです。
今年に入って、無性に「日本を描いてみたい!」と思うようになり、過去に描いた日本の風景を棚卸し。次なる作品制作に向け、日本の風景取材も始めています。
ルート66の開通100周年を記念した制作や展示と並行して、「街道浮世絵師」としての活動も加速させたいと思っています。

2025年10月15日 深夜 GAOニシカワ